
超早朝、カナダ人店長ことジョン。
彼は駐車場で私達を待っていた。
あの後も仕事だったろうに、全くもって大変な親切である。
ジョンは見た目、ビートルズのメンバーの様な人である。
髪型がそれを強く、私に印象付けたような気がする…。
ま、私には、アクのない無害な普通タイプだった。
彼の車に私が助手席、そして友達が後部座席に乗り込んだ。
そして私達3人は、目的の朝市に向かったのだ。
朝市は皆さんのご想像通りの様子です。
なぜにあんなに朝市に行きたかったのか、今だに謎ではあります…。
( ・_ゝ・)ツマンネ…
お腹の減った私達は、お約束Dennysで朝食を取り、ジョンの島巡りツアーに参加となった。まず私達が向かったのは、第二次世界大戦の爪跡、海岸線に残された錆付いた大砲などの武器類を見た。
多くの人が亡くなったんだろうね…。
写真は撮ったけどあんまりねぇ…。
次はタロフォフォの滝という三段滝で水遊び。
有名な横井正一さんが、住んでいたと言う「横井ケーブ」なるものを、観察しました。
ジョン、本当に良い人だよ、あんた!
感動した私は、そろそろ彼ともお別れと、車に乗り込み道中のお礼を述べた。
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
そして私は、朝が超早かったせいか、心地よい風と陽気に誘われて、失礼にも彼の車でグウグウ眠りこけた…。
急に車が止まったのでハッと目が覚める。
「降りろ!」
「ん…がぁ?」
彼の今までと違う声の響きに驚く。
友達を見ると彼女もまんまと寝入っていた様子…。なんて失礼な私達。
ジョンを怒らしちゃったのかな?
「降りろって言ったんだ!」
やっぱりかなりキツイ口調だよ?
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
っていうか、外見たら全然見たこともない、山(ジャングル)なんですけど!?
私達は仕方なくスゴスゴと彼の車から降りた。
ここから帰れなんて言わないよね?
彼は車のトランクを開け荷物を出し始めている。
な、何だ何が始まるのだ?
ロープ・ランプ・バックパック…等等。
…ロープ?
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
「ちょ、ちょっとヤバイよ!怒っちゃったんじゃん?」
「ロープって何に使うつもりなのかしら?」
「もしかしてかなりヤバイ?トイレに行きたいって言ったら、さっき寄ったガソリンスタンドまで戻ってくれるかな?」
「で、でも、ここでしろって言われたらどうすんのよ?」
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
ジョンに分らない日本語で会話する私達。
彼は黙々と荷物を取り出し、点検している。
見回すと、ジャングル奥山中に、赤い建物の屋根が見える。
「ちょ、ちょっと、まさかあの家に連れて行かれるんじゃ?もし10人位悪そうなお兄さんが居たらどうすんのー?!あのロープはもしや、拉致監禁じゃ!?…散々いたぶられた挙句、セメントで固められて、あのコーラルブルーの海に沈められちゃうんじゃ?」
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
こ、これじゃ新聞のトップを「美人日本人旅行者失踪!」の文字が飾っちゃう!
「さあ、ここから登っていく」
ジョンがジャングルに分け入って行く。
やっぱり家に拉致監禁だよ!
つД`) タスケレ !!
彼はジャングルの中で私達に、先程までの口調と違った強くキツイ、明らかに命令口調で話してきた。
何だか本当に様子がおかしい!
そんな中でも先程までの、観光案内のサービスを思い出してか、これがマンゴーの木でこれがパパイヤの木だなどと説明してくれている。
っていうか、そんな事私達にはもうどうでも良くなってしまっていたのだけど…。
無言で山中を歩かされていると今度は、この木はマンゴーかパパイヤかなどと聞いてきた。
だから、どっちでもいいって!
「ちょっと、こ、これってどっちよ?」
「し、知らないわよ!」
「間違えたらここで殺害とかないよね?」
恐る恐る私は答えた。
「ま、マンゴー?」
「…当たりだ!良くやった!」
まぐれだー!当たった!ヤッター!
そんな一喜一憂しながらも私達は、ジャングル奥地に分け入って行った。
そして彼がとある洞窟を指し示した時、体中の毛穴と言う毛穴から汗が吹き出た。
ランプを灯し、ロープを使って、洞窟内に進入する。コウモリが大盛り…。
怖いよー。気持ち悪いよー。
洞窟をジョンの指示で幾つも潜り抜ける。
「どの洞窟にするか考えてるのかな…?」
ある岩肌に出た時は、20cm以下の幅の道以外、切り立った崖だった!
落ちたら間違いなく死ねる高さである。
私はあいにく、革靴のそれもヒールだった…。
予定外のアウトドア・プランに、痛いやら泣きたいやらで涙が出た。
その切り立った崖を渡り切るには、崖にピッタリと体をくっつけ、足をゆっくり横にスライドさせて渡るしかなかった。
体を前に向ける幅もなければ、足を交互にも出せやしない!
もっと恐ろしい事に、体を支えるには壁に空いた無数の穴に、両手の指を差込み、体を支えながら進行方向に、スライドさせなくてはならない。
が、その命綱の穴の中にはご丁寧にも、無数のカエルが一つ一つに入っていた!
( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー!
結局、散々何時間も歩いた結果、私達はジャングル頂上の絶景ポイントに辿り着いた。ジョン曰く、この景色はこの長い道のりを歩き克服した人にしか、見ることの出来ない神様からの贈り物だそうな…。
早く言ってよ…。靴だって履き替えてきたのに!
「それから厳しい口調でゴメンね。実はジャングルツアーの一環として、一応軍隊調にジャングルを攻略したかったんだ。それも内緒でね!」
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
な、何だそりゃ?
ジョン…。
良かったよ。いい思い出です…。
でもやっぱり私達の貴重なグアム休暇の一日を使う時は、相談して欲しかったかな…。
そして私達は、親切なジョンの素敵な笑顔に送られ、ヘトヘトくたくたガクガクでホテルに戻り、ベットに倒れこみ眠りを貪った…。
(´д⊂)‥ハゥ




