<忍び寄る影>のんびりとした
お正月を送る私達。

そこにユックリとしかし確実に、ある影が忍び寄って来ていた。

短く簡単に、だが確実に、毎日送られてくる…。
それは勿論…。
娘の父親、ジェイソンからのメール!
「今日本に居る。いつ会えるのかな?返事をくれ」ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
微笑みの君が戻ってからの
休暇中は、どうしても彼に会いたくなかった。
ずっと会えなかった分、彼と一緒に過ごしたかったから。

なので微笑みの君が仕事に戻ってから、会うと決めていたのに。
いざ奴と会う日時が近づいてくると、なぜかいたたまれなくなった。

奴のメールが来る度に、
胃がキリキリと締め付けられ
汗が噴出す。
生まれてこのかた初めての、心の底からの押さえ様の無い
怒りと
恐怖!
ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆
「Are you sure? 本当に君は彼と会いたいのかい?」
「も、勿論!奴に会って、養育費を払うと契約書にサインさせるの!」
「でもそれによって、君は彼と度々会って娘と面会させる事になるんだよ?」
「わ、分かってるもん。でもでも…
」
「それで彼から貰う幾らかの養育費は、君が奴に会う度に受ける、その心理的・身体的影響も含めて、それ相当の価値が君にとってあるの?」
「し、正直彼の事嫌いだし憎いし、嫌悪感で一杯で、会う事考えると恐怖で体が震え上がってる
。前の結婚の時は彼に見切りをつけて、二度と一生会わない事にしようとしたけど…。でも今回は問題から逃げずに戦おうと思うの…。それにどうしても妊娠当初から、私だけが責任を負って、彼が何の責任も取らない事が、許せなくて仕方が無いの
」
「…分かった。君がそう言うなら、いつでも僕は君をサポートするよ」自分で言っときながら、吐き気を覚える。

あーあ、何でこうなっちゃったんだろう…。
確かジェイソンが、私とヨリを戻したいとかで、日本に戻ってくるって言い始めたのが、始まりだったような気がするけど…?
それがどうして、私が結婚して
アメリカに行く事から、奴が日本に
休暇でやって来て、私達と会うって事になっちゃったのかしら…?

う〜ん…。
って言うか、いつもアイツは
話を煙に巻くのが上手かった…。
そしてものの見事に私は、例外無くいつも奴のペースに巻き込まれるのだ。
(`Д´≡`Д´)ドウシテ??
「ジェイソンは君を良く知っていて、君の優しい所を利用してコントロールし、君を僕には全く理解出来ない彼への恐怖で支配してる。もう一度聞くけど、本当に僕が一緒に行かなくても平気?」実は日時が近づくにつれ、奴への不変の怒りも再燃してきた。

この彼の来日を前後して、奴の
相変わらずの調子を垣間見たからなの。
例えば…。
「2週間日本に滞在する。そのうち1日○○(娘の名)に会いたい」
2週間も日本に滞在しながら、私が会わせる会わせないはともかく、娘に会いたいのは、たったの
1日なのかよ!?じゃあ、何しに日本に来たんだよ!
「水族館か遊園地にでも行こうか?(来日直後)」
「ディナーにでも行こうか?(年始直後)」
子供がディナーを喜ぶのか?って言うか、何で夜なんだよ

!それも食事って1日過ごさなくても数時間で良くなったのか!?
「2週間も日本に居るなら、僕だったら毎日でも娘に会いたいけどなぁ」
「でしょ?おかしいよね?つまり娘が目的で日本に来てない訳よ。滞在先も六本木ヒルズ周辺だし、どう考えたって年末年始のパーティー三昧が目的よ!それに公園やランチならまだしも、ディナーってどう言う事よねー!?」
「うーん…。子供とどう過ごして良いのか、分からないんじゃないの?」
「えええ!だって水族館か遊園地って言ってたのに?それに彼は医療関係の仕事だもの、子供にだって十分接しているわよ!って言うか、なんで奴の肩持つの?一体どっちの味方なのよ!
」ま、私と微笑みの君が、奴の事で喧嘩しても仕方ないんだけど…。

怒れば怒るほど、奴の胸元んで
「金払え!」と怒鳴りたい一方…。

彼がまた私の良心を利用し
傷つけるのではと、恐怖に慄いて胃が萎む。
そう、つまり会うだけ会って、養育費の話は先送りするのでは?と…。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
「まず会ったら最初に『養育費を下さい』って言うんだよ
。それで『今は無い』とか何とか言ったら、『そうですか、ではさようなら』って言って、帰ればいい事だよ。君はそれが出来る権利を持っているんだよ?養育費を払わない=子供に会う事は出来ない、だよ」って言うか奴が娘に会う事にそれ程重きを置いているか、疑問だった…。

私自身、奴の顔を一瞬でも見たくなかったし、お金を払わないなら娘を一瞬たりとも見せたくなかったのだ。

お金お金言うと、
金の亡者の様だけど…。

どれだけ私が
苦労して、ここまで娘を育てた事か!
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
食べる物も十分に買えなくて
うどんを二人で分けたり、可愛い
洋服も買ってあげられなかったり、一緒に過ごしたくても働く為に、泣く娘を無視して預けなくてはならず、どんなに辛く苦しかった事か!
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ムカつくクソッタレめ!
「でジェイソン、それで私があなたに会ったら、今回は幾ら程、養育費を貰う事が出来るのかしら?」やっぱ、
事前にメールで答えを聞いてからにしようっと。

2,3度聞いたが、上手くはぐらかされて、幾らか明記されない。
いつもどうり、『払う、払う』の繰り返し。

でも自分の要求は忘れない。
「何日に会うんだい?何時?どこで?ヨピコの携帯番号は?」で私の限界がやってきた。



ある日、大泣きした。

体がガクガクして、息が浅くしか出来なくなった。
「駄目だ。もう怖くて怖くて奴に会ったりなんて、絶対無理!」私はこの問題の、問題点を微笑みの君に告げた。

まず
@誰にも理解されない、私の孤独な妊娠と子育ての過去
A現時点での私の見えない立場と、権利以上2つが、私の
精神を不安定にして、
パニック状態にした。

@については、まさかジェイソンに私の辛い過去を持ち出したところで、怒りと言う火に油を注ぐがごとくで、悪化するばっても良くはならないだろう。
なので微笑の君に、ずっと奴はこうだったと、愚痴らせてもらった。
すると胸の中がスッと、落ち着いてきた。

Aについては、憶測ではなく確実な答えが必要だったので、専門家に話す事にしたの。
約束の1月9日の前夜。

ジェイソンに娘の体調が良くないからと
嘘メール。
すると朝の5時半頃、返事の
10日でOKメール…。
っていうか、コイツ翌日会う時間を11時から、12時に変えて欲しがったのは、夜オールで遊んで疲れるからだったのか!?

朝帰りでメール!?やっぱり何てムカつく奴なの?
そして9日に急遽、弁護士と話す事にしたんだ。
結果は、素晴らしいものだった。
まず私が彼に正式に要求出来る、養育費の件。
そして
娘の父親が法的に持つ、私と娘に与えられる権利の件。
これを知らないが為に、私は奴と会っても強気で居れないのだ!
「もし彼を怒らしたら、どうなっちゃうの」って。
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
前回の結婚の時、弁護士に言われた一言。
「戸籍謄本に娘であると、彼が認知している。つまりアメリカの移民局がこれを見た際に、なぜ父親がアメリカ人なのに移民ビザの申請をするのか?この実の父親はこの子の渡米とビザ申請に、同意しているのかと問題となった場合、娘さんのビザを拒否される場合がある」マジかよー!!ってなった…。

だからジェイソンに会った時、
強気で彼と話す事なんて無理でしょ!?

ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
でも結局は、それが本当かどうかも不明になった。

実際彼らの手元に、そういったケースがどうなったのか、結果が無いのだ。
結局この弁護士の話も
憶測でしかなかったのだ。
でもあり得ない話ではない…。

その憶測と憶測の狭間で、一か八かの賭けになるのだ…。
今回も娘のビザの件は、今一つ不安材料として結論は出なかったのだが…。
「あなたが養育費を貰う権利は勿論あるけど、私は今あなたに一番大切な事、必要な事を考えた方が良いと提案するわ。今あなたはこの彼(微笑みの君)と娘さんと一緒にアメリカに行く事が、一番大切な訳でしょ?だからどうせ今まで、この5年間貰えなかった養育費を今貰う事よりも、まずはアメリカに行く為に必要な、娘さんのパスポートを手に入れる事を考えたらどうかしら?アメリカ人の娘なんですもの、娘さんに正当な権利であるアメリカ人のパスポートを、丁度ラッキーにも絶妙なタイミングで日本に来ている父親に、一緒に大使館に行って貰って申請して来たら良いんじゃないかしら?」な、ナーイス!
そうだよ!
アメリカのパスポートだよ!
分かってたけど、この時点で考えた事も無かった!
(゚∇゚*)(。。*)(゚∇゚*)(。。*)ウンウン
娘がアメリカのパスポートを持っていれば、移民ビザ申請の事で何も悩む必要なんて無いのだ!
そして私は娘の為、私の幸せの為、奴と会う道を選んだ。
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!